最近よく「ハングル語」と耳にします。
「ハングル語」=「韓国語」として市民権を得た感じがありますが、でもちょっと待ってください!!
その言い方はとっても「違和感」があるのです。
なぜなら、「ハングル語」と言ってしまうと、「日本語」を「ひらがな語」と呼んだり、「英語」のことを「アルファベット語」と呼ぶのと同じだからです。
どうでしょう。。
外国人が「俺、ひらがな語勉強してるんだぜ!!」なんて言っていたら。
突っ込みどころ満載ですよね。
そもそも「ハングル」の「ハン」は「偉大な、大いなる」という意味、「グル」は「文字」という意味です。
ですから「ハングル」の本来の意味は「偉大な文字」となります。
この「ハングル」の成り立ちについてはご存じの方もいらっしゃると思いますが、むかーし昔、李氏朝鮮王朝時代の偉い王様、世宗(セジョン)の命によって創られました。
当時は韓国固有の文字はなく、文字は漢字を用いていましたが、漢字を理解できるのは高級官史や貴族に限られていました。
そこで世宗大王は当時の有名な学者たちを集め、民衆にも分かりやすい文字「ハングル」を創りあげたのです。
ちなみに世宗大王は、ハングル創製のみならず数々の科学的業績から「聖君(성군ソングン)」、「大王(대왕テワン)」とも称されています。
韓国人が大好きな歴史的人物ですよ。
韓国人に世宗大王について質問すると、喜んで色々教えてくれると思います。
(話が長くなりますのでご注意を。)
1万ウォン札の肖像にもなっています。
ここまで読んだみなさまはもうお分かりですね。
「韓国語」で使われている文字のことを「ハングル」と言うのです。
日本 | 韓国 | |
言語 | 日本語 | 韓国語 |
文字 | ひらがな・カタカナ・漢字 | ハングル |
では「ハングル文字」もよく耳にしますがどうでしょうか。
「ハングル=偉大な文字」の意ですので、「ハングル文字」というのは「文字」という言葉が重なり、やっぱりヘンなのです。
「江戸川」を「江戸川リバー(river)」と呼ぶようなものです。。
モヤッとしますが、まぁ何とか許容範囲といったところでしょうか。
ぜひこのブログを最後まで読んで下さったかたは、正しい使い方をしてくださいね。
×「今日、ハングル語を習ったよ。」
×「今日、ハングル文字を習ったよ。」
○「今日、韓国語を習ったよ。」
○「今日、ハングルを習ったよ。」